ブックタイトルヒマラヤ大聖者 愛の般若心経
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ヒマラヤ大聖者 愛の般若心経
はじめに竺じくと呼ばれたインドに行って仏教を学び、その経典をもち帰った三さん蔵ぞう法師(玄げんじ奘ょう三蔵)がサンスクリット語の原文から漢字に訳した経典です。般若心経には関心がありませんでした、と言われる方でも、「色しき即そく是ぜ空くう。空くう即そく是ぜ色しき。」という、般若心経のなかの有名な言葉を、目にしたり、耳にしたようなことがあるのではないでしょうか。*人に悪い業ごう(カルマ)があれば、暴力や事故や災難といった不幸につながるかもしれません。人はそれが外からやってくると思っています。そうして、なぜ自分は生きて老い、病気で死んでいくのか、なぜ苦しみを受けるために生まれてきたのか、なぜ自分は運が悪いのだろうか、などと思うことでしょう。しかし宇宙の真理について学ぶことで、それらの疑問を解決していくことができます。ヒマラヤの聖者は、宇宙の真理を探究してきました。ブッダもその道に出会ったのです。苦しみを取り除き、幸せになるにはどうしたらいいのかと、その真理を求め、いろいろな師に学び、たいへんな苦くぎ行ょうをされ、最後に瞑めい想そうに出会ったのです。その後ブッダは、その瞑想で悟った真理について解き明かしていきました。真理を悟る道の中心にあったのが瞑想なのです。*瞑想を実践することによって、内側を目覚めさせ、潜在意識を浄化し、究極の世界に向かって